お洒落になるための買い物のコツと、スタイルアップに効果的なアイテムの選び方を紹介します。

アカデミー賞ノミネート歌手であるビリー・アイリッシュが、2024年の授賞式レッドカーペットに、誰もが予想だにしなかった姿で現れました。ノミネート曲「What Was I Made For」で2度目の受賞を目指すアイリッシュは、今回、伝統的なプレッピー・スタイルを大胆に解釈したシャネルの装いで、会場の注目を集めました。

彼女の装いは、一見アメリカのドラマ「ゴシップガール」に登場する令嬢たちを彷彿とさせます。真っ白なボタンダウンシャツは、きらびやかなボタンでアクセントをつけられ、オーバーサイズでありながらもシャープな黒のブレザーとペンシルスカートと見事に調和しています。

ミディ丈のモノクロ格子柄スカートは、まさにシャネルの代名詞ともいえるクラシックなデザイン。さらに、黒のメリージェーンシューズと、大胆にも合わせたハイソックスは、まさにプレップスクールに通う学生を彷彿とさせ、遊び心溢れるアイリッシュらしさを覗かせます。

しかし、この「伝統」へのオマージュは、単なる模倣ではありません。トレンドのボックス型シャネルツイードバッグと、ブレザーの襟に輝くブローチが、アイリッシュならではのストリートの要素をさりげなく加えています。さらに、ボリュームのあるレイヤーヘアとカーテンバング、ナチュラルでヌーディーなリップメイクにピーチ色のチークという対照的な美しさは、彼女の反骨精神を表現しているかのようです。

アイリッシュの狙いは「型破り」にある

アイリッシュが今回のアカデミー賞で披露したのは、単なるプレッピー・スタイルではなく、伝統への挑戦状とも受け取れます。彼女は、ゴシック・テイストを好んでいた過去からの脱却を図りつつも、そこに自身のストリートカルチャーのルーツを巧みに織り込むことで、アイコニックな存在感を示したのです。

また、今年の授賞式では、ノミネート曲である映画「バービー」の主題歌を披露することも発表されています。同作には、マーク・ロンソンとアンドリュー・ワイアットによる「I’m Just Ken」もノミネートされており、映画の中で80年代のパワーバラードを歌うライアン・ゴズリングもパフォーマンスに加わる予定です。

アイリッシュは、2022年に弟のフィニアス・オコンネルと共に「No Time to Die」で主題歌賞を受賞しており、今回受賞すれば史上最年少での2度目の受賞となります。

先月行われたグラミー賞では、同曲がソング・オブ・ザ・イヤーを受賞。受賞スピーチでアイリッシュは、いつものようにユーモアと謙虚さを織り交ぜて、「マジかよ! めちゃくちゃ驚いてる! このカテゴリーの皆さんは、全員が信じられないくらい才能のある人たちだった」と語りました。同曲は、最優秀ビジュアルメディア楽曲賞も受賞しています。

ちなみに、昨年はレディー・ガガ、ダイアン・ウォーレン、リアーナなど錚々たるメンバーがノミネートされたアカデミー賞のオリジナル歌曲賞には、アイリッシュはノミネートされませんでした。しかし、アフターパーティには、何メートルにも広がるトレーンを備えたチュールボールガウン姿で登場し、話題をさらいました。

今回のレッドカーペットでの装いは、こうした過去からの脱却と、アイリッシュが常に持ち合わせている反骨精神の表れともいえます。伝統的なプレッピー・スタイルをベースに、ストリートカルチャーのエッセンスを散りばめることで、唯一無二の存在感を放ったのです。

星たちの2024年ファッションピックアップ
カテゴリー
最近の投稿
最近のコメント
アーカイブ
2024年11月
« 10月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
タグ